■第1回「5フレット即興演奏法」

■第1回「5フレット即興演奏法」

こんにちは出嶌達也です。

音楽では、既成曲を完全コピーして演奏を楽しむという方法がよく知られていますが
もう一つの楽しみ方というと即興演奏やセッションでなんですよ。
この楽しみを是非みなさんに経験してほしいなあと思います。

そこで即興演奏(アドリブ、インプロヴィゼーション)をやるときの
僕が行っている一つのアイデアをご紹介したいと思います。

一般的に相手が出してきた演奏に対して、自分が、メロディや
伴奏に参加する場合、今進行しているキーやコードの変化を
瞬時に把握して、その進行に合わせるアプローチが知られています。

しかし、これができるようになるには、楽器と体が一体化するような
大変な訓練が必要だと思います。そのための基礎トレーニングで
ギターの指板の音名を全部覚えるということが一般的にやられている
ようですが、覚えられないとか忘れてしまうということがあると思います。

そこでもっと手軽な方法として「5フレット即興演奏法」というものを紹介します。
わずか5フレットの間にある音の関係だけはきっちりマスターする方法です。

ギターには0フレットから24フレットまでありますが、この方式のトレーニングに慣れると
マスターした5フレットの範囲を好きな調に移調するだけで、
どのような調でも即興でセッションできるようになれるはずです。

もちろん、これだけで即興のすべてをカバーできるわけではありませんが
この方法は音の役割を解釈する上でも知ってて無駄にはならないので、
身につけてみたい方は、しばらくおつきあいくださいませ。

■ 本日は第一回です。

まず、以下のようにどこでもいいので、好きな5フレットの範囲に注目し
一つのフレットを決めたら、そこから一つとびのフレットを意識してください。
そして、3弦と4弦の一番低いフレットを下図の矢印のように半音高い音になるよう
ずらしてください。すると下図のように18箇所の○印になります。

この○印の場所を記憶してください。とびとびのフレット位置を意識し
3弦と4弦の2つの位置を変化させるだけですから一瞬で覚えられますね。
(★ここ大切です)

そして、この○印を低い音から順番に弾いてみてください。
すると○1の場所をキーとしたメジャーの音階が出てきます。
ほぼ2オクターブにわたるドレミファソラシドが瞬時に弾けるでしょ!

下図では1フレットから始まっていますからFメジャーの
キーに対して使える音として使えます。

逆にこの部分以外を弾かないように心がければ、
大きく音をはずしてしまうというミスを避けられます。

さて、今回はこの辺で、、