■ 僕にとっての芸術活動とは

芸術とは何か?芸術はどうなっていくのか?皆さんは考えたことがありますか?興味のある方は読み進めてください。この記事はあくまでも僕が勝手に想起したことでありエビデンス(科学的根拠)が無い部分も多々ありますので思い込みは禁物です^^


この類の話をすると、あたかも今までの芸術を否定したかのように勘違いされる恐れがあるので、その前に少し説明させてください。僕はこれまでの芸術に対してはジャンルを問わずほぼ肯定的にとらえています。芸術は素晴らしいものであり、人類史上なくてはならないものであり、これからも必要とされることでしょう。また僕の周辺には数多くの芸術家がいらっしゃって、様々なスタイルで社会に貢献され、その作品群が多くの人々から愛されていることをみれば疑う余地すらありません。


さて、それでは、なんとなく偉そうな視点で大変恐縮なのですが、僕も芸術の将来について自分の言葉で少し語らせていただこうと思います。


僕はこれからの芸術は近々次のステージへと進化することになると考えています。その進化の度合いは、旧来の技法の応用レベルではありません。誰がみても革新的と思えるほどの人類史上始まって以来の劇的な進化です。


例えば、これまでの芸術では、比較的人間の精神にソフトに影響を与えてきました。そして勿論十分世の中に貢献してきました。しかし僕が考えているこれからの芸術の姿はこの状態にとどまらないと考えます。(進化しない芸術が不用とか劣るとかそんなことは全くないので注意してください)


これからは音や音楽や絵画や映像や造形などあらゆる芸術の作品が、怪我や病気を完治させたり、人の自我さえも書き換えるほどの絶大な威力をもったものに進化すると思います。またこれとほぼ同時に科学技術も劇的に次のステージへと進化するでしょう。さらに、これらの進化はほぼ同時に起こると考えています。なぜなら芸術も科学も元をたどると人間の頭脳から生まれたものであり、さらに脳やそこに宿る自我(意識)の根源をたどってゆくとカオスのようなメカニズムに到達するからなのです。


例えば、今の芸術では、一定レベル以上人の心を動かすことができないという限界(これ以上感動させられない)があります。科学の限界の一つには三体問題(複雑すぎて解けない)があります。一見この混ざり合わない学問の問題ですが、どちらも元をたどってゆくと広義でのカオスのメカニズムの話へとつながっていきます。そして、このカオスに目を向けることで、芸術(もちろん科学も)は今までの限界を乗り越えることが可能となると考えています。芸術限界と三体問題の共通性についてはまた別の機会に書きたいと思います。


さて、芸術の進化の過程は以下のようなステップに沿って進化してゆくでしょう。

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1、次世代の芸術家は自然法則の根幹のメカニズムについてより深く切り込み、イズムそのものを創造します。

2、次世代の芸術家は、このメカニズムに沿って独自のアプローチを試み、革新的な技法を創造します。

3、次世代の芸術家はその革新的技法を用いて、自の進化した作品を生み出します。

4、進化した作品群によって新しいジャンルが生まれるでしょう。
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この上記ステップの重要性に気づいた芸術家は、旧来の作品では不可能であった顕著な精神的、物質的貢献まで可能な作品を提供してくれることでしょう。


ちなみに、僕がこの考えに至った理由は、以下のような思考の経緯があったからでした。


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1)カオス理論と音や音楽との関係の密接さに気がつき、深く掘り下げるようになった。
2)宇宙創成の時期すなわち無の状態から人間や意識までをも作り出すに至った、ほぼ共通のメカニズムがあると考えた。
3)そのメカニズムは、量子から原子〜生体〜意識まで、連続性はないにしても、同じようなゆらぎを作り出すメカニズムであると考えた。
4)数式で表現した場合は似たような項をもち、その項の機能も似たものをもつと考えた。
5)樹状はそのメカニズムから齎された一つのパターンであり、例えば人間の脳の神経ネットワーク構築もそのメカニズムに沿っていると考えた。
6)人間の思考は、この脳神経の法則の影響を受けるものであり、それが嗜好や、美醜の概念を左右させる。例えばその法則がカオスであるなら、そこに宿る自我(意識)はカオスと親和性があり、この法則に準じた特徴を示すことになると考えた。
7)これからの創造はそのメカニズムから学び、価値を生み出してゆこうとうすことで、進化することができると考えた。
8)そして、この進化を意識することが新しい芸術活動であると考えた。
9)そのメカニズムはゆらぎ(カオス、フラクタル、フィボナッチなどに類するもの)を作り出すものであって、ロジスティック式のようにシンプルな法則をもっていると考えた。
10)芸術が人間のためだけの活動とするならば、当面は脳神経の法則に沿った芸術作品が提供されてゆくだろうと考えた。
11)AI(人工知能)やBrain model(脳モデル)のためにも芸術が必要とされるときには、それを構築する法則に沿った芸術作品が提供されてゆくだろうと考えた。
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このような思考の経緯があって、これらを実現させることで「音と音楽で世の中を幸せにできる!」と僕なりの確信へと至った訳です。近々進化できる言ったのはその具体的な取り組みが僕には解ってしまったこと。さらに今この進化に向けて取り組み始めているからです。


ちなみに、今僕が株式会社タオス研究所や大手企業と共同研究している「アトラクタ逆変換技術」はアートも進化させることができる可能性をもっていると確信しています。さらに僕がこの手法に世界で初めて気付いた(*1)ということは、僕自身が率先してこの技術を実用化し、社会貢献する必要があると考えています。ですので僕にとってはプライオリティの高い価値あるチャレンジなのです。


さて、もう一度言いますが、芸術はこれから間違いなく劇的に進化するでしょう!
そして、今初めて言いますが、「芸術を進化させてゆく活動こそが僕にとっての芸術活動」なのです。なので音楽を作るだけではなく音楽を劇的に進化させる研究活動も僕にとっては芸術活動の一つなのです。


「芸術とは世の中の価値を変えて行く事」だと前にも言った事がありますが、自分もその一端を少しでも担えたらと思っています。


ご興味のある方はこれからも応援をよろしくお願いします^^
長い文章を最後まで読んでいただいてありがとうございました!


======以下資料=======
(*1)僕の発明「アトラクタ逆変換」は先行例がなく特許も取得できていることが、僕が世界で初めての発明したといえる根拠です。

■ 出嶌達也のブログへ初めて訪問された方へ
http://d.hatena.ne.jp/TatsuyaDejima/20130318/1363608779



I want to evolve art. I want to evolve music. The beauty of the music suggests the structure of the neural network of the brain. It is mechanism of the similar chaos and uses this. 'The Art' is to evolve 'The Art' for me.























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